ピーナちゃんとの恋愛 5
初日の夜はLちゃんと早朝までラブラブバトル。
二人とも爆睡中にフロントからの電話でたたき起こされました。
なぜかホテルにLちゃんのいとこが迎えに来ました。
空港には迎えに来ないで、なんでホテルに迎えにくるんだよ。
しかも朝早くに
典型的なフィリピ―ノのいとこ君。
とにかく2時間待てとLちゃんが伝えて、再びベッドに。
2時間後ホテルのフロントに降りるといとこはカフェでコーヒーを飲んでいました。
しかも我々の部屋番号のつけで・・・・・
ダイヤモンドホテルは宿泊者は朝食付きだったけど、部外者はめちゃ高かった記憶があります。
空港には迎えにこないで、いきなりホテルに来てこちらの支払いでコーヒーを勝手に飲んでるなんて、先が思いやられるいとこ君でした。
開口一番、昨日はすっかり忘れていたと言い訳だけしてごめんなさいの一言もありません。
やたら堂々と悪びれずにいます。
なんでも自分の非は認めないのがフィリピン流なんだとか。
たまたま約束を忘れただけで、自分は悪くないよ。その日は仕事で忙しかったんだよ。
仕事が忙しくなかったらきっと忘れなかったと思うよ とケロッとしていました。
口ではそう言っているが、今回いとこ君には宿泊先のホテル名までは教えていませんでした。
Lちゃんの母親にホテルを聞いて自ら迎えに来たという事は、多少気にしているという事と理解して納得することにしました。
カロオカンの自宅で歓迎パーティ
無事にLちゃんの自宅に到着。
一見マニラのエルミタ・マラテよりはるかに治安が悪そうなエリアでした。
しかしエルミタだと歩いていて危ない視線をたくさん感じたけど、このカロオカンの街はそれが全く無かったのが意外でした。
Lちゃんに聞いてみたら、カロオカンは日本人が少ないし、周辺に中国人街がたくさんあるので中国系フィリピン人ぐらいにしか見られていないのだと思うよという事でした。
だから日本語をしゃべらなければ逆に安全だよと教えてくれました。
Lちゃんの自宅は5軒くらい連なった長屋の1区画。長屋全体に親族が住んでいるんだそう。
だからLちやんの自宅に着いたとたんワラワラと人々が集まってきました。
お母さんは美人系のアラフォー世代。
その当時自分よりちょうど一回り年上でした。同じ干支でしたよ。
長屋の住人の話だと最初の恋人は現在地元の警察署長なんだそう。
今の旦那さんはスターシティというマニラベイ近くの遊園地で働いているとのこと。
そしてLちゃんの実のお父さんは、最初の恋人。その警察署長なんだそうです。
今でも実父との交流は続いているとのことです。
長屋の人達は聞くと何でも教えてくれるのですけど、口が軽いなと思いました。
そのうち自分の事も聞き出してペラペラしゃべるんでしょうね。
注意しなくちゃと思いました。
路上にテントを設置
お母さんを中心に歓迎パーティの準備か始まりました。
自分の座る場所も無いような狭い家なので、外でパーティの準備を手伝う事に。
ウリンという炭に火をつけてバーべキューの準備をすることになりました。
日頃日本にいる時はアウトドアに嵌っていたので炭おこしなんかはお手の物。
パマイパイというウチワを借りてあっという間に火起こし完了。
それからは焼き物担当になって魚・チキン・長串に刺さった得体のしれない肉など色々な物を汗だくになって焼き上げました。
焼き上げている間、長屋の子供達がさかんに話しかけてくるので、タガログ語の勉強にもなりました。
そして家の中でパーティーが始まるのかと思ったら、男衆がバランガイからテントとイス・テーブルを借りて来て、道路上に設営。
なんと道路でパーティーが始まりました。
これはフィリピンではいたって普通の事らしいです。
いつの間にか音響設備まで設置され大音響で音楽が流れ始めました。
フィリピンでは近所迷惑という言葉が存在しないようです。
どんだけ来客が来るんだよというくらい、次々にゲストが集まり結局なんのパーティだったのかわからないくらいでした。
ゲストはそれぞれお酒や食べ物を持ってきてくれるので、終始食べ物が無くなることは無かったです。
人気だったのはカラオケ。当時街頭にあった1曲5ペソのカラオケマシン。誰が持ってきたのかわかりませんが、パーティ半ばから設置され歌い放題。
凄い人気でしたよ。おそらくパーティに全く関係ない人まで歌っていたと思います。
こんなこともあるかと思ってタガログ語の曲も何曲か練習してました。
レイ・バレラの曲は数曲覚えていたし、ちょうどその当時流行っていたアイザ・シゲラの新曲もなんとか歌えるように練習してきました。
パーティの中盤でLちゃんの日本人の恋人として紹介された時に、カラオケのリクエストが入りました。
やっぱカラオケ好きの国民だからリクエスト来ると予想していたのがビンゴでした。
そこで覚えたてのREY VALERAの名曲であるKUNG KAILANGAN MO AKOを披露。
日本人がタガログ語の歌を歌うなんて、ゲスト達は皆驚いていました。
そのあとLちゃんの親族たちとめちゃ打ち解けたのは言うまでもありません。
25年たった今でもタガログ語曲、 日本ではOPMと呼ばれていますが、たまに歌っています。
そろそろお開きになるころ、いとこ君が話しかけてきました。
3日間休みをもらったとのこと。
最初何の話かよくわかりませんでしたが、
ドライバーをするから行きたい所があれば連れて行くよという話でした。
最初は印象の悪かったいとこ君ですが、意外といい奴だなと思い始めました。
次回に続きます。
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