フィリピンの消防団

2025年9月19日 (金)

TONDOのスラム街で大火災

Nasunog1

9/13の夜、マニラのトンドのスラム街で大火災がありました。

フィリピンで火災が起きると延焼延焼で1区画まる焼けなんて言うことがよくあります。

この火災では1100世帯以上が焼け出されています。

 

自分は日本で地元の消防団に所属しているので、火災時には出動しています。

もちろんボランティアなので、昼間は仕事のため出動出来ません。

夜間専門の出動となります。

以前は消防無線の受令機が配備されていましたが、無線がデジタルに移行後は携帯にメールで出動要請が入るように変更になりました。

これって出動メールだけは、受信時に特別のサイレンのような呼び出し音が鳴るように設定しておかないと気付かないことが多いのです。

ですから現在は仲間からの電話か、消防車のサイレンを聞いて初めて火災だと知ることが多くなりました。

地方の消防団はほぼ消防車両を持っており、火災時に出動するのが一般的です。

うちの支団は消防車両を2台も持っているので、出動しないわけには行かないのです。

最近は延焼火災が少なくなったので、出動回数も減りましたが年に十数回はそれでも出動しています。

 

そんなわけでフィリピンの火災にはいつも注目しています。

桁外れの延焼火災はフィリピン独自のもの。

特にスラム街では家屋が密集し、水利もなく消防車両が火元に近づけないのが延焼の主な原因です。

フィリピンにも消防団のような組織が多数あります。

マニラに関しては常備消防より消防団組織の方が多いかもしれません。

特にマニラ地区には地域ごとに多くの消防団があり、中華系の人々が資金援助していることが多いです。

街中の路上によく消防車とかタンク車が停まっているのが、消防団の車両たちです。

常備消防は、日本と同じで一応消防署という形になっています。

車両は日本から寄贈された消防車が多く、左ハンドルに改造され活躍しています。

車体のカラーは赤が多いですが、中華系の車両には青やグリーンも存在します。

 

今回紹介するのはマニラのサンパロックに拠点を置く、アイバーソンという消防団のYOU TUBEです。

9/13のトンドの延焼火災の様子がアップされています。

出動から現場到着までがこのYOU TUBEのハイライト。

運転技術はさすがです。車両の屋根にはこのチームの消防隊が乗っています。

いつも興味深い映像が満載なので今回アップしてみました。

このチームの活躍を期待しています。

 

 

 

 

これはこの火災のドローン映像です。

 

★追記

9/18 マルコス大統領は大規模火災の被害者を見舞いました。

政府が被災者の支援を行うと約束、避難所では2.235セットの食料パック、衛生キット、寝具が配布されました。

移動式キッチンによる2.000食の食事も提供。

さらに緊急現金給付プログラムを通じて、避難者1人あたり29日分に相当するP15.109が支給されました。

 

 

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