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2013年5月19日 (日)

ディビソリアの大火災

16日未明にディビソリアの商業施設 ニュー・ディビソリア・モールで火災が発生しました。

ここは以前ギフトショップをしていた時に、さんざん仕入れで通った所です。

鎮火まで5日間はかかるというから、物凄いですね。

自分は日本で消防団に所属していますが、過去で一番凄かったのが24時間燃え続けた倉庫火災でした。

日本ではこんなに大きな商業施設が全焼してしまうことなどあり得ないのですが、フィリピンではよくある話です。

100軒近い延焼火災などよく起きていますからね。

ここは衣料品の卸を中心とした商業ビルだったので、ビル内にストックされていた商品は半端無く多いと思います。

写真の様子だとビル全体にすでに火が回ってしまっているので、すべて焼き尽くさない限り鎮火はしないでしょうね。

ニュースの詳細は以下の通りです

16日午前0時すぎに出火した首都圏マニラ市ディビソリア地区の商業施設「ニュー・ディビソリア・モール」。約40時間が経過した17日午後3時半現在も、建物全体からもうもうと煙が立ち上がり、一部では燃え上がる炎も見えた。難航する消火作業に、首都圏消防局の現場責任者は「火がいったん、施設内のすべてを焼き尽くすまで待つ」と話した。

商業施設は6階建て。延べ床面積約3万6千平方メートルに卸売店とフードコート、公共市場が密集している。周辺建物への延焼は免れたが、すでに施設全体に炎が広がっていた。

消防車約20台が外側から消火活動を続ける。現場責任者によると、放水ホースの水圧が低いため、建物内部の消火活動には、消防士がホースを持って突入しなければならない。しかし、立ち込める煙と高温で中へ入れない状態が続いている。完全な鎮火まであと5日はかかると予測した。外部から徐々に火を消し、高温を下げた後、少しずつ内部の消火活動に入る方針という。「使用している消防服は防火機能が低い。とても内部の熱に耐えられない」と現場責任者。煙の中で消火作業を続けている消防士はマスクもしていない。

建物からわずか10メートルほどの路上には露天商がひしめき、人が行き交う。タオルなどで口を押さえた人が多く見受けられる。建物のそばでビーチサンダルや、トライシクル運転手向け手袋などを売って10年以上になるロサリー・ピチャダさん(39)は「売る場所は厳しく決まっており、それぞれ警察に金を払っている。煙たいし病気になるのでは、と不安だが、どこにでも移れるわけではないのでしょうがない」と、手で煙を払いながら話した。

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出火直後の写真です。煙はもうもうと出ていますが、まだ火は回っていないようです。
熱気と煙でもうビル内には入れない状態でしょう。

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早朝になると煙の勢いが増してきます。やがて各階に延焼し始めています。

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二階・三階にも延焼していきます。

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消防隊も消火作業に必死です。

日本と同じで常備消防隊とボランティアの消防団のような組織もあります。

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フィリピンには消火栓や防火水槽は少なく、消火栓があっても水圧が想像以上に低いので、使い物にはなりません。

ですから自然水利を利用するか、このような給水タンク車を使うしかありません。

この貴重なタンク車も20分も放水すれば空になってしまいます。

空になると給水施設に戻り、急いでとんぼ帰りしてきます。

その間はもちろん消火活動はお休みです。ですから多くの消防チームの出動が不可欠なのです。

この火災ではマニラ首都圏中の消防隊が駆け付けていました。

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朝の9時過ぎには火はすでに屋根付近まで延焼してます。

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命がけで荷物を運び出すつわものもいます。

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一階はすでに火の海になっています。

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昼過ぎにはビル全体に火が回ってしまい、こんなありさまです。

あとは燃え尽きて鎮火するまで待つしかない状態です。

フィリピンでは日本と違って、大火災が頻繁におきています。

皆様も火のもとには充分に注意してくださいね。

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