歓迎会のあと要救助者発見一名救出完了
自分は地元の消防団に所属しているのですが、昨晩新入団員の歓迎会がありました。
うちの支団は駅前と繁華街を担当している都市部の消防団です。
民家火災よりもビル火災が多いエリアです。
最近は火災も減少してきていますが、未だに多いのが放火の疑いのある不審火です。
皆様も油断せずに火のもとには充分お気を付けください。
消防団はボランティアの消防防災組織なので、それぞれが仕事を持っています。
仕事中は余程の大火災でない限り自分は出動できないので、夜間専門に出動しています。
以前は各自に支給されている消防無線で出動指令が出ていたのですが、消防無線がデジタル化されてしまったのて゛、現在は聞くことが出来なくなってしまいました。
新しいデジタル受令機(受信機のこと)はまだまだめちゃくちゃ高いのです。
保管の管理も厳しいし、うちらの予算では当分買うことも出来ませんね。
そんなわけで、現在は火災出動指令は各団員の携帯に消防局からメールで指令が入るシステムになっています。
このメールがくせもので、昼間の時間帯はそれなりに気づくのですが、深夜寝ている時はメールの着信音を大きなものに変えても気づかないことが多いのです。
爆睡状態で何回も仲間から電話攻撃をされて、起こされたことがありますよ。
で、今回団に入ってきた新人さんは20代のラッパーです。
見た目はギャングにしか見えないのですが、なかなか使えそうなやつです。
本業は市場の仕入れ担当をやっているそうで、様々な商品知識にはおそれいりました。
人は見かけで判断できないですねぇ。
一般的な救急車の内部
居酒屋での歓迎会が終わり、外に出たらなんと道路脇に若い女性が倒れているではありませんか。
その周りには人垣が。
周りの人に救急車は呼んだんですか?と聞いてみたら
交番のおまわりさんを呼びに行ったという驚くべき返事が帰ってきました。
警察と消防の区別のつかない人達っているんですねぇ。
警官を呼んでも救急車要請は出来ますが、一番早いのは119番通報なんです。
我々は消防団だったので、速攻で119番通報して現状報告。
性別・およその年齢・脈あり・呼吸あり・意識なしと救助者の情報を伝えました。
よくよく観察してみると酒臭いし急性アルコール中毒の疑いもあったので、体と頭を横向きにさせ気道の確保と保温をして救急車の到着を待ちました。
ちょうどそのころ2名の警察官も到着。
警官にも今までのいきさつと要救助者の状況を伝えました。
一応様子をみながら吐いて無いことを確認。
嘔吐物があると危険なので要注意なのです。
仲間はすでに救急車の誘導の体制に入っています。
およそ5分で救急隊が到着。
新人さんの団員にも要救助者の荷物をまとめる手伝いをしてもらい無事に救急車に収容。
とりあえず一見落着しました。
我々は火災だけでなく救急救命講習も毎年実施しているので、こういった現場は慣れています。
今回は見たての通り急性アルコール中毒だったので、上手く対処できたのてすが、それ以外の例えば交通事故などで出血が多い場合などはさすがに慣れていないのであわててしまいますね。
止血法は訓練では習っていますが、実際の現場では何が出来るのか状況によって難しいところです。
救急車は収容先の病院の選定に時間がかかっているようです。
うちらのエリアには24時間の救急指定病院が1軒もないので、なかなか収容先が決まりません。
救急車がやっとサイレンが鳴って走り出したころ、我々はまた二次回の会場へと向かいました。
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